ACADEMIC DEVELOPMENT
ACADEMIC DEVELOPMENT
教科指導

DITOメソッドを適用した授業では、自分の興味・関心や重要視する事柄を明らかにし、知識や情報の収集に取り掛かります。自らの「D」に基づいた活動であるため、学びが主体的で効果的であることが特徴です。また教科教育にとどまらず、全ての活動がDITOメソッドを基礎としているため、学校生活を送るうちに生徒の興味・関心が自然と明らかになり、将来の活躍するフィールドを選択する際に多面的な根拠となります。

数学科
数学を通して本質を追求する力を高める
~高度な思考と緻密な論理~

数学は時代を超え世界のどこでも通用する普遍的な学問です。それゆえ、自然科学はもちろんですが、経済学や情報科学など多くの分野とのつながりがあります。数学を学習する上で大切なことは、単に公式に数字を当てはめて答えを求めることではなく、試行錯誤をくり返し、物事の背後にある「本質」を論理的に追求することです。本校の数学の授業では、課題に徹底的に向き合い、何が問題なのかを捉え、分析し、目標を定め、自分なりに解決法を導き出すことを重視しています。そうした経験を積むことで、物事を論理的に考える力や本質を追求する力が身につき、また難しい問題にもチャレンジし続ける「思考体力」や考えることに喜びを感じ、考えることが好きになる「思考意欲」が向上していきます。こうした力を身につけることで、新テストをはじめとする大学入試に対応できる力はもちろん、社会に出たときに求められる問題解決能力を習得できると考えています。

「問題を捉える」「問題解決のための見通しを立てる」

Define

自分なりに課題を捉え、「規則性を見つける」「帰納的に考える」など、解決への糸口を探っていきます。

「数量や図形などに関する基礎的な知識」「数学的な概念の理解」

Input

数学は「積み上げ型」の教科です。より高度な内容を学ぶために、早期に揺るぎない基礎学力を身に付けることが大切です。

「論理的な考察」「多面的な見方」
「よりよい方法の探求」

Think over

1つの方法でうまく解けるとは限りません。粘り強く試行錯誤を繰り返してさまざまな方法を検討していき、物事を多面的に見る力を養います。

「数学的に表現する力」

Output

物事の特徴や性質を数や式、グラフや図といった数学的な手法を用いて的確かつ明瞭に表現する力を養います。

理科科
100の実験で「理解」から「未来」へつなぐ理科
~科学的思考法による探求と創造~

理科では、自然現象の中に在る疑問や課題を明らかにし、仮説を立てて論理的に検証する一連の科学的思考法を学びます。授業では「なぜだろう?」「おもしろい!」と好奇心を抱けるような題材を取り上げ、確かな判断材料を得て(知識の選別・蓄積)、自分なりの考えを持ち(仮説)、その正しさを確認し(検証)、誰もが納得できる説明の組み立て方(論理)を、くり返し訓練します。これらは客観的な根拠を提示するために広く認められた手法であり、日常生活でも必ず役立つスキルです。普段から「根拠」をもとに「こたえ」を出し、自身の将来においても確固たる意志をもって選択できる人になって欲しい。この思いから、すべての実験・観察・体験のなかに科学的思考を育む要素を散りばめています。中高6年間を通して自らの「根拠」を築いたとき、皆さんは自らの考えで「未来」を創ることができる人になっているはずです。

「関心を持ち、疑問を抱く」「何を課題と捉えるか決定する」

Define

好奇心に基づく選択をしながら、自ら選んだものに根拠を付ける訓練を重ねます。自分が何を課題と捉えるか、根拠がどのdotsに依るものか、年月を経ていくうち明らかになっていきます。

「幅広いフィールドの知識の蓄積」

Think over

適切な判断のために、知識は非常に重要です。また、何か新しい考えを生み出すとき、全く関係ないと思っていた知識がつながることがあります。教科書だけではない、実験・観察・体験などを通して広範な知識を獲得します。

「科学的思考法の獲得」

Input

蓄積した知識から、課題の本質が何かを見極めて仮説を立てます。仮説の裏付けを論理的に検証するプロセスを繰り返し、ときには批判的な態度で取り組む科学的思考法を獲得します。

「論理的な表現」「課題の解決と新たな提案」

Output

IとTを繰り返し、設定した課題を解決してもそれで終わりではありません。周囲を説得する表現手法を学びながら、ふたたび湧き上がる疑問を解決し、新たな提案につなげます。

英語科
国際社会で活躍できる、もっとなりたい自分に

細田学園の英語学習では、「英語を学び」「英語で学ぶ」ことを目指しています。様々なバックグラウンドを持った講師陣と語り合い、多種多様なジャンルの学習素材や言語活動を通して世界の情報を浴び、自分が見える世界を押し広げます。また発表・自己表現の機会を通してコミュニケーションスキルを磨きます。そこに与えられるフィードバックによって客観的に自分を見つめ、深めていきます。細田学園の英語学習は、単に英語という道具を獲得する作業ではなく、世界に対する新しい見方に出会い、より広い世界に暮らしている自分を見つめ直す過程なのです。人生の中で最も多感な中高6年間の英語学習を経て、十分な国際感覚を身に付け、グローバルな社会の中で、自分がどのように生きていきたいのかを見つけていることでしょう。

「国際社会の一員として選択する」「主張したいことを決める」

Define

「I」と「O」を繰り返し行う過程の中で課題をより具体化したり、興味の幅を世界に広げ質を深めていくことで、国際的な視野を意識しながら選択・決定ができるようになります。

「幅広い分野の文章を読む」「バックグラウンドの違う人々とやりとりする 」

Input

技能の統合的な活動を通して多種多様な内容を扱い、英語を母語とする人々特有の思考法や物事の見方を知ることにより国際力を高めます。

「主張を伝えるための適切な表現を考える」「国際的な視点からの評価を受け、再考する」

Think over

言いたいことを伝えるための効果的な方法を考えます。国際的な視点からフィードバックを受けることで克服すべき課題を理解し、今後の学びの道筋を考えます。

「英語で要約する、意見を述べる」「英語特有の論理展開を用いて話す、書く」

Output

興味のあるものを調べてまとめ、発表し議論します。発表後、質疑応答や意見交換などを繰り返し、表現力を向上させることにより、国際社会により必要な批評能力を身に付けていきます。

国語科
自己を見つめ、他者を知り、共に未来を創る
~読書と表現活動を通して、豊かな感受性と新たな視座を獲得する~

「やまと歌は、人の心を種として、よろづの言の葉とぞなれりける。世の中にある人、ことわざ繁きものなれば、心に思ふことを、見るもの聞くものにつけて言ひ出せるなり。」これは、平安時代の和歌の大家・紀貫之の言葉です。人は心が満ちたとき、その思いは言葉となって表現されるものだということ。そして、人には皆、心を動かされる体験が数多くあるので、その時に生じた思いを見聞きしたものに託して表現するのだと記しています。本校では、国語を学ぶ本質はこの言葉にあると考えています。ある物事に触れたときに、心が動かされ、自分の内に芽生えた思いを表現し、他者に伝えていく。その他者は、自分には無かったものの見方、考え方を知り、新たな視座を獲得する。「触れて(Input)、感じて(Feel)、生じた思いから自らの視座を決めて(Define)、知識を蓄えて(Input)、思考を廻らせて(Think over)、他者に向けて表現し(Output)、また新たな視座を獲得する(Define)」。この一連の学びの流れが、国語の授業の本道だと私たちは考えています。

「自らの視座を明確にする」「問いを正しく捉える」「何を表現したいのかを方向付ける」

Define

国語における思考の出発点となります。これによって、この後の学びがどの方向に深まっていくかが決まっていきます。

「読書によって感動する体験を重ねる」「過去・現在の文化や価値観、パラダイムを知る」「効果的な伝達方法を学ぶ」

Input

あらゆる活動は知識の習得を前提としています。考える素材を得ることは、学びの初歩であり、肝要な部分といえます。

「作者のねらいを自分なりに考察する」「物事を論理的に考え、他者の主張を理解する」「立場や考えの異なる人を理解しようとする」

Think over

知識を獲得したら、それを材料に思考を重ねていきます。より効果的な表現や筋の通った論の展開などを追求していきます。

「自分の作品を生み出す」「他者に自分の考えを伝える」

Output

コミュニケーションの本質は「表現すること」と「他者の考えや思いを受けとること」です。自分の考えを表現するだけでなく、他者の思いを受容して、新しいものの見方を知ります。