LEADERSHIP LEADERSHIP リーダー教育

世界の変化スピードが加速し、ますます先行きが不透明になっていく中で、細田学園は「さまざまなフィールドで、世の中の発展をリードする人間を育成する」ことを教育目標として掲げています。その実現のために、細田学園では独自のリーダー教育を実施しています。リーダー教育では、リーダーとしての人間性を高めていきながら、グループを率いて行くためのスキルや方法論を身につけることを目指しています。自分の頭で考え、意見を持ち、表現し、議論し、分かち合い、解決策を見出し、発表し、フィードバックをもらう。この一連の経験によって、生徒たちは社会を動かしうる力を培い、やがて「世の中の発展をリードする人間」に育っていくと信じています。

細田式課題解決アプローチ

リーダー教育実施方法

日本や世界で起こり得る社会問題を題材に、左記のような段階を踏みながら、グループで協力して解決策の策定まで議論を重ねます。その後、各業界で活躍するプロからのフィードバックを通して、本物のリーダーの考え方と動き方に触れることで、さらに思考を深めます。

01考え方・動き方を知る 優れたリーダーとは、どういう人物なのだろう 物事をどう考え、どう行動するのだろう 01 考え方・動き方を知る

01 考え方・動き方を知る

まず生徒たちは、リーダーに必要な人間性とはどのようなものであるかを探ります。なぜなら、優れたリーダーシップを学ぶことは、良いグループメンバーであるためにも必要だからです。生徒たちは、ロールプレイ、ディスカッションなどを取り入れながら、体験的に思考を深めていきます。また、物事を分析する方法、着眼点を整理する方法、新しいアイデアの発想法などを、具体的な題材を基に模索していきます。

02現状把握 具体的な課題が提示された! この課題が提示される裏には何があるのだろう 02 現状把握

02 現状把握

ファーストステップで考え方の模索を行った生徒たちには、具体的な社会課題が提示されます。27年度に提示された課題は、埼玉県庁保健医療部からの特命相談という仮想設定の下、「埼玉県の人口10万人あたりの医師数は全国最下位であり、これは由々しき問題である。埼玉県を魅力的な県にするためにも何とかしたい」というものでした。生徒たちはまず、課題を表層だけで捉えるのではなく、深く考察し、課題の背景を正しく見つめようとします。「まずはWhyを5回ぶつけてみよう。」普段から様々な授業でアクティブラーニングを実践している生徒たちには、クリティカルシンキング(批判的思考)の習慣が芽生えつつあります。

03課題抽出 表面には現れていない課題がみえてきた 私たちはその課題にどう対処するのか 03 課題抽出

03 課題抽出

議論を繰り返す中で、生徒たちは、「人口10万人当たりの医師数が全国最下位である」ということが本当に問題と言えるのかどうか、もし問題であるならば、なぜ医師が少ないのか、そこに埼玉県に特異な状況があるのではないか、埼玉県が直面している本当の課題は何なのかというところに思考が向かっていきます。思い込みではなく、客観的な裏付けを伴った論理によって、正しく課題を抽出しなければ、正しい解決策を導き出すことはできません。生徒たちは一人1台持っているPCを使用して慎重に調査を行いながら議論を進めます。

04解決策策定 各班それぞれの解決策 そしていよいよ最終プレゼンテーション 04 解決策策定

04 解決策策定

ある課題に対する解決策は一つとは限りません。誰をターゲットとするかによっても変わります。また何を優先するかによっても変わります。解決のスピード?費用?必要とする人員の規模?生徒たちは論理的な思考力を実践の中で高めていきます。また、各班それぞれの視点から導き出された解決策を、きちんと伝えるために、データの出し方にも気を配りながら、最善のプレゼンテーションを模索します。

最終プレゼンテーションでは、発表者も聞く側も真剣です。普段物静かな生徒も生き生きと発表し、また発表者に対して鋭い質問をぶつけます。そうした発言力は、分析的な目をもって物事を見つめるという意識を常に持つなかで培われたようです。埼玉県を魅力ある県にするために積極的なプランを提示する班、「医師の数は実は足りているのではないか」という提示からスタートする班、多様なプレゼンテーションが行われました。

05フィードバック 細田学園リーダー教育のフィードバックはプロから リーダー教育だからこそ大切な瞬間 05 フィードバック

05 フィードバック

ただの探究型グループワークであればプレゼンテーションがゴールです。その内容がたとえ自己満足的であったとしても、さほど問題ではないかもしれません。しかし将来リーダーとして社会をけん引することを見据えるならば、他者の客観的な評価を免れることはできません。だから細田学園のリーダー教育では、各業界で活躍するゲストスピーカーからのフィードバックを受けます。過去には、外資系コンサルティング会社でのキャリアを経て、現在は企業で経営企画室に所属する海外MBAホルダーの方からアドバイスをいただきました。

リーダー教育が行われた半年間で、生徒たちの家庭では、家族で社会問題について議論する姿がしばしばみられたそうです。生徒たちが得た経験は、次のリーダー教育に引き継がれていきます。